『置換』機能ってなに?【使い方とチート級変換術】

KLWP

こんにちは、Masaokaです。

皆さんはKLWPの『置換』機能はご存知でしょうか?

端的に言えば、同じ演算子エディタ内にある文字列を、別の文字列に一括変換するというものです。

ある程度KLWPに慣れれば、コードを大量にいじるようになります。
そのときに重宝する機能です。

具体例に沿って説明しますね。

この記事でわかること

  1. 『置換』機能とその使い方
  2. 『置換』機能を使わないチート級変換術

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『置換』機能について


「アイテム」タブにいることを確認した後、右上の「+」ボタンから「コンポーネント」を選択し、KLWPのベースパックにある『FontWeather』コンポーネントを追加してください。
コンポーネントのロックを解除し、そのまま「アイコンフォント」を選択します。


さらにリスト内の「アイコン」をタップすると、演算子エディタ画面へと移動します。

突然ですが、あなたはこのgv(icon)のグローバル名“icon”(スクショ内の黄色アンダーライン)が気に入らなかったので、新しく“forecast”に変更したいとしましょう。さて、どうしますか?

…ひとつずつ、“if(gv(icon) = CLEAR…”から“if(gv(icon) = UNKNOWN…”まで、“icon”を“forecast”に変更していきますか?

確かに、この程度であれば力技で可能ではあります。しかし、面倒くさいですね。

そこで、『置換』の出番です。

使い方

いたってシンプルで、スマホのコピー&ペーストするとほぼ同じ手順です。

手順は、以下のとおり。

  1. エディタ変換したい文字列を選択
  2. 浮かんできたメニューから「置換」を選択
  3. 置き換える対象の文字列を「検索」に、新しい文字列を「置換」に挿入

先ほどの例を用いてやってみましょう。
入力欄をダブルタップ、出てきたメニュー(出てこない場合は、丸が縦に3つ並んだアイコンをタップすると、選択肢が現れます。)「全選択」→「置換」を選択。 

ダイアログが表れたら、スクショのように文字を入れていきます。

準備ができたら、右下の「置換」ボタンをタップ


いかがでしょうか。上のスクショでは、“icon”だったものが“forecast”になっているのがわかるかと思います。

使う場面

たとえば、次のとおり。

  • グローバル変数の名称を途中で変えたい
  • 途中だけど、文字を加えたい(たとえばbi(level) → bi(level,r30m)など)
  • いい式が思いついたので、それに変えたい

などなど

コードをいじるようになれば、いつの間にか使うようになります。あえて砕けて表現すると、作業の途中だけど、めんどくさいからまとめて一括変換する機能です。

慣れればカスタマイズ時の強い相棒となるので、是非、積極的に使ってみてください。

『置換』機能を使わないチート級変換術

結論から言うと、テキストエディターで編集する方法です。

この方法を使うと、別のアイテムも含め、まとめて変換できます。
しかも、演算子エディタ内の文字列にとどまらず、他の部分も直接編集できます。

まずはテキストエディタをインストール

ただのテキストエディタではなく、できればプログラミング言語でコーディングができるタイプが良いです。

この手のアプリは結構Play Storeにあふれているので、迷うかもしれません。参考までに、僕が普段使っているアプリを紹介します。

QuickEdit
僕がLightning Launcherのヘビーユーザーだった頃からお世話になっています。
低スペックな端末でも、編集途中でアプリが落ちることなく、サクサク編集できます。初期リリースから一貫して安定しているアプリです。

ただし、QuickEditは中華製なので、気になる方にはこちらも紹介します。
Jota+(Text Editor)
老舗のアプリです。日本語入力にも適しており、しかも日本人が作っているので、安心できるかもしれません。

どちらのアプリも、テキストエディタとしての基本的な機能は備わっています。今はわかりませんが、個人的にはQuickEditの方が安定している印象です。

インストールが終わったら起動して、いつでも使用できる状態にしておいてください。
以降の説明は、QuickEditを用いて説明します。


先ほど用いた「FontWeather」の例の続きから始めます。

先ほどの例で、コンポーネントのグローバル変数に新しく“forecast”を追加しなければ、おそらくこのスクショのような状態だと思います。当然、天気は正しく表示されていませんよね。

突然ですが、ここでちょっとしたネタを挟みます

せっかくなのでコンポーネントなしで天気アイコンを使ってみましょう。

関数は、wi(icon)(現在の天気)を使います。「コンポーネント」のではgv(icon)から間接的にwi(icon)を使っていましたが、直接「フォントアイコン」に打ち込みます。

こうすることで、コンポーネントなしで天気を表示させることができます。

「コンポーネント」は確かに便利ですが、そのままの状態ではKLWPのグローバルと「コンポーネント」のグローバルに互換性がありません。

もちろん、KLWPからグローバル変数の値を引っ張ってくることも可能ですが、少々不便が多いです。

テキストエディタ

「アイコンフォント」だけをコピーをしてください。
そして、KLWPにペーストではなく、そのままテキストエディタに貼り付けます。

いかがでしょうか。
初めての方にとっては、衝撃映像ならぬ衝撃画像かもしれませんね笑
誤解を恐れずに言うならば、これがKLWP専用の言語ということになります。

この先の手順は次のとおり。

  1. テキストエディタ内でgv(forecast)wi(icon)に変換
  2. 変換後の文字列をコピー
  3. KLWPに戻って、ペースト

流れに沿って解説します。

まず、編集画面右上のメニューアイコンから「検索」を選びます。
そして、次のスクショのようにそれぞれ入力してください。間違いがなければ、「変換」をタップ。

次に右上のペンの形をしたアイコンをタップして、メニューから「全て選択」を選びます。
選択したら、真ん中のアイコンをタップしてコピーし(ハサミでもOKです)、KLWPに戻ってペーストします。

ポイント

「クリップボードをインポートしました」という表示が出ているのを確認してください。出なければ、正常にコピーできていないので、変換する前に戻ってやり直してください。

念のため、変換後の「アイコン」を確認してみると、間違いなくwi(icon)に変わっているのがわかります。
そして、「コンポーネント」なしでも動くことも同時に確認できますね。

このように、KLWPの「置換」機能を使わなくても、全く同じように編集することができます。

まとめ

使い分けとしては、

  1. 基本的にKLWPの「置換」機能を中心
  2. 様々な値を一括で編集するときや、ある程度KLWPに慣れてきたときに「テキストエディタを使う方法」

何度もお伝えしていますが、置換は作業効率がかなり向上します。グローバルやコードが繰り返し使われるなど、制作中の作品が複雑になるほど、その恩恵を受けることができます。

また、別途テキストエディタを使って編集する方法も紹介しましたが、こちらはKLWPテンプレートの骨組みを直接編集する方法です。

応用もしやすい反面、間違えるとKLWPが認識してくれません。そうなると、編集する前に戻ってやり直しです。

これらの特徴をおさえつつ、使い分けるといいですね。